電験界隈の窓際さん

アラフィフ窓際社員、電験三種合格の勢いにのってエネルギー管理士と電験二種を目指す、窓際ドリーム

電験三種合格体験記 その3 『失敗した1年目の勉強方法』

普通は合格した時の勉強方法を紹介すると思うのですが、hakuが失敗したなぁと感じた勉強方法について書きたいと思います。

電験三種の先輩に聞いた勉強方法

会社の同僚に電験三種を取得している先輩が2人居るので、参考までに聞いた話を書きます。

1人目は、とにかく公式を丸暗記したという事です。

他の資格試験なら公式の丸暗記で合格出来る場合がありますが、電験三種の問題で公式に値を当てはめて答えが出る事って、ほぼ無いです。

複数の公式を変形したり組み合わせたりして、答えを導き出すパターンが多いです。


2人目は、電験三種の参考書は分かり辛いので、電験二種の参考書で勉強した事。

この先輩は、最初に電験二種にチャレンジして二次試験で不合格だった為、電験三種に切り替えて合格した経緯から、電験二種の参考書がオススメなのかもしれません。

また、SI単位を使って計算式を導き出したり、物理学に詳しいので一発合格したというファクターが大きいとも言えます。

hakuの失敗したなぁと後悔した勉強方法

hakuは勉強を始める際に、取り敢えずネットで電験三種の勉強方法について調べてみました。

  • 過去問の焼き直しの問題は出ない
  • 公式の丸暗記はダメ

こんな内容が多かったので、過去問は1〜2年分くらいしか勉強せず、色々な電験三種関連の参考書に手を出して読み漁るという勉強方法をしてしまいました。

取り敢えず勉強してる

追加で購入した参考書は、図をかいてサクサク解けるシリーズ理論の計算問題 ~第三種 電気主任技術者試験受験対策~ と言う本で、Amazonくらいしか取り扱ってません。

 

余談ですが、冷凍機械責任者という国家資格でも、図をかいてサクサク解けるシリーズを利用しました。


YouTubeも利用し、工業高校の先生がやっている『電験合格』というチャンネルも視聴しました。

高校の先生と言う事もあって、参考書とは違うアプローチで公式丸暗記より有意義な内容でした。

結論から言えば、ちゃんと過去問題集を周回しておけば良かったと言う事と、メインの参考書選びが間違えていたという事です。

 

今年、合格するぞ!という気持ちも大事!

電験三種の試験は難しい!試験手数料が5000円と安い!からと、何回でもチャレンジ出来ると戦う前から気持ちが逃げていました。

47歳でチャレンジするのに、何年もかけれないでしょ!

何回もチャレンジしていたら、心も折れるでしょ!

そんな事も考えずに、1年目の試験勉強は少し逃げ越しでした。

また、家族が8月に旅行を計画しており、その話を聞くだけで家族は協力してくれないと凹んだり。

でも、結局はhaku自身の気持ちの問題。

絶対、今年合格するぞ!と言う気持ちで、勉強する事が大切だと思います。

今年こそ、合格するぞ!

hakuは、1年目は様子見的な気持ちで挑んでいたのが、精神的な敗因かな。

電験三種合格体験記 その2 『最初の参考書選びで結果は決まる』

電験三種を受験するにあたり、最低限必要な物が参考書と過去問であり、勉強時間や勉強方法なども重要な項目だと思います。

自分にあったレベルの参考書選びが大切

お小遣い制のお父さんであるhakuは、少しでも予算を削る為に電験三種を持っている兄に参考書を借りる作戦に出る。

しかし兄は既に参考書を処分したらしく、参考書代に1万円をくれたのであった(笑)

ありがとう

ありがとう!

電験三種は理論・電力・機械・法規の4科目で構成されており、4科目が1冊にまとまったタイプと4科目が各1冊になったタイプがあり、まとまったタイプの方が4冊タイプに比べて1/4の予算になります。

hakuは、ここでやらかしてしまったのです。

予算を削る為に、翔泳社電験三種合格ガイド 第3版という、1冊にまとまったタイプを選んでしまいました。

この参考書が悪いと言う訳では無く、自分のレベルに合っていなかったのです。

youtube電験一種を取得した方は、翔泳社電験三種合格ガイド 第3版で合格したそうです。

 

豊富な電験三種の参考書の中から、自分のレベルに合った物を選ぶ必要があります。

hakuのような40代50代の方で電験三種にチャレンジしようという方は、電気の初心者が多いのでは?と思います。

分からない内容が書かれた参考書は、読み進めて行くうちに理解出来ずに挫折してしまう事が多々ありますよね?

そんなレベルの方には、内容の深さよりも分かり易さを重視した参考書がオススメです。

それが、TAC出版のみんなが欲しかったシリーズです。

 

4冊揃えると10000円を余裕で超えますが、殆どの方は最後まで読める内容となっており、電験三種への足掛かりには最適な参考書だと思います。

結局、hakuは1年後にTAC出版のみんなが欲しかったシリーズを買い揃える事になりました。

ただし、TAC出版のみんなが欲しかったシリーズは理解し易い内容にしている為、参考書の厚みにしては情報が薄いので、勉強時間に余裕がありみんなが欲しかったシリーズを理解出来た方は、オーム社の完全マスターシリーズでレベルアップしておくて、より合格圏内に入れるようになります!

 

参考書以外に過去問題集も必要です

電験三種は過去問と同じ問題は出ないと言われており、私が受験した時も過去問の焼き直しな問題は無かったです。

ただし、過去問をやっていれば(理解していれば)解けた問題もありました。

hakuが使っていた過去問題集は2つあります。

1つ目は、参考書と同じTAC出版のみんなが欲しかったシリーズの過去問です。

参考書と同じで、解説が分かり易いのが特徴です。

 

もう1つは、ユーキャンの電験三種 最短合格への過去問300という、過去問の中から傾向のある問題に絞った過去問題集です。

 

問題数を絞っているので短時間で周回出来ますが、解説が少し分かり難い印象があったので、結局は放置していました。

問題の解き方には様々なアプローチがあり、理解出来ない解説だった場合には、ネットでの過去問解説を参照するのもオススメです。

YouTubeやサイトの解説だけで受験する人もいるので、参考書や過去問題集を買わずにスマホやパソコンだけで勉強するのもアリですね。

電験三種に合格するには、どれくらいの勉強時間が必要なのか?

hakuがネットで調べたところ、大抵のサイトでは1000時間程度の勉強時間が必要と書かれてました。

実際にhakuも1000時間程度、勉強しています。

会社からの帰宅時間が夜の11時を回るのですが、それから2時間くらい勉強したり、就寝中に目が覚めたら1〜2時間勉強したり、休みの日は日中に3〜4時間やったり。

頑張るぞ!

仕事で疲れて帰った日でも、参考書を1ページだったり過去問題集を1問でも解いてから寝ます。

社会人で結婚しているから勉強時間が無いって言うのは甘えです!

時間は作り出す物であって、与えられる物では無いですよ。

高校を卒業してから約30年経って、毎日勉強するという習慣がありませんでしたが、実際に毎日勉強してみると勉強しないと不安になって来るようになります(笑)

電験三種合格体験記 その1 『キッカケは47歳の人事異動』

万年平社員なhaku(私)が、まさか47歳電験三種にチャレンジする事になるとは思いませんでした。40代50代の参考になれば。

人事異動は突然に

ある日、部長に呼び出され

部長「haku君、今度の人事異動に推薦しておいたから!」

haku「え!?」

部長「ビルメンテナンス部門の増員予定があり、haku君にピッタリの案件だと思い推薦しておいたよ」

haku「分かりました」

年に一回も話をする事が無い部長から、ビルメンテナンス部門への人事異動を打診された。

一般的には左遷に近い出来事だけどhaku自身にとっては、よっしゃラッキー!昔から興味があったんです、ビルメンテナンス部門に。

今日からビルメン

後日、正式に部長から人事異動が決定した事を言い渡されました。

元の職種が合って無かったので、今回の異動はhaku的には嬉しかったですよ。

そして、電験三種にチャレンジする事を決意

ビルメンテナンス部門に異動後の研修期間、この部門で必要な資格の話の中で、電気主任技術者エネルギー管理士ビル管があったのです。

hakuは工業高校卒(電気科では無い)なので、電気主任技術者の資格試験が難しい事は知っており、第二種電気工事士は持っていても電験(電気主任技術者の資格試験)を受けようと思った事も無かった。

そんな私が工業高校を卒業して約30年、まさか電験三種にチャレンジするとは、高校生の頃のhakuは夢にも思っていなかっただろう。

そう、このビルメンテナンス部門への異動が、hakuに電験三種取得へと動き出すキッカケとなりました。

それは、無謀なチャレンジでした

電験三種とは合格率約9%と言う難易度の高い国家資格なのです。

まあ、特に受験資格が無いので誰でもチャレンジ出来る事から、記念受験や科目合格狙いの人も大勢いる為、極端に合格率が低いとも言えます。

毎年、6万人くらいが申し込みをし、5万人くらいが受験し、4000人くらいが合格してるんです。

合格の基準点は60/100点で、理論・電力・機械・法規の4科目で科目合格制度もあり、毎年の合格者が4000人前後になるように合格点引き下げ調整がされているみたい。

工業高校卒業から約30年後、大した電気の知識も無い47歳の窓際社員が電験三種にチャレンジするって、例えるならば『運動不足のオッサンが、富士登山にチャレンジ』くらい無謀。

上司からは、3年で合格出来れば凄い事と言われ、やってやろうじゃないか!3年以内に電験三種に合格を!と心でつぶやくhakuであった。

崖っぷちからの電験三種

この会社で働いて約30年、47歳で未だに平社員

世間的には47歳なら課長だっておかしく無い年齢である。

その年齢で平社員と言えば、リストラ候補筆頭であり崖っぷち社員の代表です。

リストラ予備軍

電験三種に合格して社内評価が爆上げで、崖っぷちから脱出するんだ!あわよくば、昇進して給料アップだ!と目論むhakuでした。

電験三種の試験日は年1回で、基本的には9月上旬に開催されます。

試験手数料は約5000円と国家資格の中でも抑え目な金額で、お父さんのお小遣いでも安心

そして、電験三種があればリストラされても職に困らないだろうと思っていたが、世の中はそんなに甘く無いと後で知ったhakuでしたが、その話は別の機会にでも。

理想と現実のギャップと、崖っぷちは谷底への滑落と隣り合わせだと知るhakuの絶望感への始まりでした。